[学部]空間情報発想

慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス 総合政策学部・環境情報学部 2012年度 シラバス 04130 – 空間情報発想 THINKING WITH GEOSPATIAL INFORMATION 先端発見科目 (学部) 開講日程 2012年度 春学期 火曜日3時限 関連科目 開講場所 SFC 履修者制限 履修人数を制限しない。 使用言語 日本語 2単位 担当教員 厳 網林 授業形態 講義、グループワーク 履修条件 ・シ・シ・シ・シ・シ・シ・シ・シ・シ・シ・シ・シ・シ・シ・シ・シ・シ・シ・シ・シ・シ・シ・シ・シ・シ・シ・シ・シ・シ・シ・シ・シ・シ・シ・シ・シ・シ・シ・シ・シ・シ・シ連絡先 yan@sfc.keio.ac.jp 授業ホームページ ・シ・シ・シ・シ・シ・シ

科目概要

環境資源情報システム、メディアコンテンツ、コミュニケーションツールなど、多様な視点から位置情報・地図情報・衛星情報の機能や効果を捉え、自然と社会の事象を空間的に思考し、21世紀型のライフ・ビジネス・ソーシャルシステムを創造する力を身につける。

科目概要(詳細)

Google Earthによる地球空間や惑星空間のビジュアライゼーション、衛星測位と地図情報によるナビゲーショ ン、ケータイ電話やインターネットによるユビキタス環境など、空間情報技術は私たちの生活とビジネスに新し い発見をもたらします。この授業は環境資源情報システムとして、ニューメディアとして、コミュニケーション ツールとしての視点からこれらの要素技術を横断的に捉え、世界・都市・地域・コミュニティが直面するさまざ まな課題に新しい視点を与え、新しい発想を育み、21世紀型のニューライフ・ニュービジネス・ニューソー シャルシステムを探求します。 ——– Today visualization by Google Earth, navigation by Global Positioning System and Geographic Information System, net surfing by the Internet and Smartphones are becoming parts of our daily life. Those spatial technologies are bringing us new styles of life and business. This course discusses the potential of geospatial technologies cross disciplines and scales. Our ambition is to search for new life styles, new business ideas and new social systems with spatial technologies from the perspectives of new environmental resource systems, new media or new communication tools.

授業シラバス

主題と目標/授業の手法など 我々の生活空間から世界規模までかつて起こったこと、いま起こっていること、今後起こりうることを、空間・ 時間・情報の視点から考察し、空間的指向能力を身につけます。それによって環境、ビジネス、社会の様々なの 問題を発見し、その本質をよりよく理解することができます。また空間的発想力を養うことによって新しい研究 とビジネスのひらめきを触発する機会が増えます。授業を「空間」・「情報」・「発想」から入門し、全体通し て、それぞれ独自の発想を引き出します。 授業は教員による話題の提供、基礎資料の提示、学生による発想の展開、討論によって行われます。 授業の中盤からグループワークを行い、発想と提案を発表してもらいます。 教材・参考文献 1)指定参考書 ◆アルヴィン・トフラ-/ハイジ・F.トフラ-、『富の未来』、講談社 2006/06。 ◆トマス・L.フリ-ドマン/伏見威蕃、『フラット化する世界経済の大転換と人間の未来』、日本経済新聞出 版社、2006/05。 2)技術参考書 ◆アンビエント・ファインダビリティ―ウェブ、検索、そしてコミュニケーションをめぐる旅、ピーター モー ビル (著), Peter Morville (原著), 浅野 紀予 (翻訳) 。 ◆厳 網林、『GISの原理と応用』、日科技連出版社、2003.4。 提出課題・試験・成績評価の方法など 2回の中間課題、出席(グループワークも含む)、最終プレゼンテーション(グループ別)、最終レポート 履修上の注意 グループワークも含めて出席を取ります。 授業計画 第1回 空間・情報と未来先導 500年前の大航海はなぜ起こったのか、空間と情報はそれぞれどんな役割を果たしたかについ て振り返ります。それは今日の情報大航海時代にどんなヒントがあるでしょうか。 第2回 空間情報と文明の進化 文明の発達とともに人間の活動空間がどのように拡張したかを振り返えます。Google Earthを 使いながらその痕跡を発見しもらい、東西文明の交流と衝突(空間的、思想的)が今日の世界 に影響を与えているかを考えます。 第3回 空間情報と戦争と平和 数々のデータや報道メディアに残されている昨今の戦争記録から戦争の事実を知り、空間にお ける情報の役割、空間情報の役割を検証します。技術開発と戦争と平和はどんな関係でしょう か。それは今日の世界も同じ当てはまるでしょうか。 ・シ・シ・シ・シ・シ・シ・シ・シ・シ・シ・シ・シ・シ・シ・シ・シ・シ第4回 空間情報と環境創造 「居住」は自然から身を守るシェルターです。シェルターが集まって村へ、都市へと発展し、 文明が進化してきたわけです。これは人間の環境破壊、あるいは環境創造のプロセスでもあり ます。何が環境破壊なのか、何が環境創造なのか、その分かれ目はどこにあるかを考えましょ う。 第5回 空間情報と宇宙探査 宇宙から地球を見る観測はどこまでのレベルに達し、どんな空間情報を提供してくれているを 検視します。「宇宙事業は税金の無駄使いだよ」と思う人もいます。あなたの意見を聞かせて ください。 第6回 空間情報と知識創造 人間が空間に対してどのように認識し、どのように行動するかを考えます。SFC生に「カモ る」という言葉があるようです。「なぜカモるか」を実際、調査してほしい。 第7回 空間情報とメディアデザイン コミュニケーションのツールとしての地図はいかに表現すべきか、アナログ地図、デジタル地 図、デフォルメ地図、案内図など、それぞれどんな効果をもたらしているでしょうか。また、 地図は本当に必要でしょうか。 第8回 空間情報技術 空間情報を2次元から3次元、4次元へ、さまざまな3次元空間情報をどのようにコンピュー タの情報空間に取り入れ、ビジュアライゼーション、建築デザイン、街づくりに利用するかを 学ぶ。 第9回 空間情報科学 コンピュータのパワーが日ごとに増強する中で、地球は丸ごとデジタル化される日は来るで しょうか。もしくるとしたら、あなたは何に使いたいでしょうか。 ・シ第10回 空間情報と安全 人間社会が直面する数々の問題、たとえば、環境、犯罪、疫病、テロを人間安全保障の観点か ら考察し、空間・情報が果たす役割と今後の可能性を検証します。よく危ない場所とかいわれ ますが、このような事件に場所性があるのは本当でしょうか。 第11回 空間情報文化 Webやケータイが隅々まで浸透した社会において文化の中に溶け込んだ空間情報および空間情 報を使う文化の観点から位置情報を持つこと、集めること、活用することの意味、影響を検証しましょう。 第12回 空間情報ビジネス 空間情報文化を可能にした、さらに広げることのできるビジネスチャンスはどこにあるでしょ うか。すべてのビジネスは空間において繰り広げら得ていますが、昔のビジネスとこれからの ビジネス、どこかが革命的に変わるかもしれません。そこを考えましょう。 第13回 空間情報社会 社会のあらゆる分野に存在する位置、あらゆる位置に発生する人間活動や自然現象に対して、社会の政治・経済システムはどう変わるべきかを考え、空間情報分野の人たちが取るべき行動を展望します。 第14回 とりまとめ、プレゼンテーション 「グループ共同」で最終プレゼンテーションを行う。プレゼンテーションに対してグループごとに評価し合います。その合計点は成績評価にも反映されます。プレゼンテーション時のコメントをふまえて「各自」最終レポートを作成して、指定期日内に提出すること。