Environmental Fieldwork in Fujiyoshida City

Topics: Environmental Fieldwork, Camera Trap 今回は大学院で開講されている授業で対象地とした、富士吉田市でのフィールドワークの一部をご報告させていただきます。 この大学院の授業は「環境フィールドワーク」といい、地形図の見方をはじめ、空中写真の判読、土地利用、地形調査、生物調査といった環境にまつわる事について技術を修得し、地域の課題を発見、分析、提案を行う事を目的とした授業です。7月から8月にかけて分析ソフトを用いた植生被覆マップの作成方法や、テレメトリー、カメラトラップの使い方等について学び、9月に山梨県の富士吉田市にて植生調査、バイオマスの算出、哺乳類のモニタリング等を行い、現地の市役所の方や恩賜林組合の方等を対象に成果報告等を行ってきました。今回は今まで様々な方法の調査を行ってきた中で、カメラトラップについてご紹介したいと思います。 カメラトラップとは、野生動物を無人のカメラで撮るものです。これを使用して、その地域の野生動物の生息数や種類、あるいは生態系等を把握するのに用います。このカメラには基本的にモーションセンサー、あるいは赤外線センサーが搭載されており、カメラの視点の先に動くものが確認された場合自動的にシャッターがおり、SDカードに保存されるようになっています。調査する人がわざわざ現地に長時間待機、調査をしなくてすむだけでなく、地域によっては野生動物に襲われる危険を回避する事ができたり、人間に匂い等を残さなくてすむので、比較的容易に動物を撮る事ができるメリットがあります。また夜間においても鮮明に写真を撮ることが可能である点も大きなメリットの一つです。これを地面から約1メートルの高さに少し下向きにして木に縛り、9月に設置してから11月に回収するまで、約2か月間富士吉田市の森林に設置しました。設置個数は合計15台設置しました。またGPSを用いてどの地点に設置したのかを記録しました。 回収時はGPSを使用しながら15台のカメラを探し、回収を行いました。15台のカメラで撮られた写真の合計枚数は7947枚にも上り、それを1枚1枚入念に調査しました。この7947枚にはもちろん動物が写っている写真もあれば、何も写っていない写真もあります。この何も写っていない写真というのが大半になるのですが、これはカメラの誤作動によってうまれるものです。森の中では風が吹くことで木がしなったり、葉っぱが揺れたりするので、それを動物と勘違いしてシャッターをおろしてしまう場合や、木漏れ日等によって誤作動する場合等がよくあります。 結果としては鳥以外で、6種類の野生動物を確認する事ができました。1番多く確認されたのがシカで、8割の写真はシカでした。中には立派な角を持つシカや集団で毛づくろいをするシカの姿が写っていました。他には、イノシシ、タヌキ、キツネ、リス、ウサギが写っているのを確認する事ができました。 実は私達はクマが写っている事を予想、期待していたのですが、残念ながらクマはカメラを設置した地域では確認する事ができませんでした。今回はカメラトラップをご紹介しましたが、他にも様々な調査方法を学びましたので、次回の厳研ニュースに記させていただきます。 Writer: Takahiro Kanamori